久しぶりの京都、今回の旅の主目的はこの薬用植物園の訪問でした。
コロナ禍でずーーっと行けなくて様子見していたのが、どうやら行けそう!?
それで、行ける!!となったら、即申込、京都に向かいました。
この薬草園は一般公開はしていません。
それは、薬用植物の栽培研究、遺伝子資源の収集・保存、絶滅危惧種などの薬用・有用植物資源の収集・保全に努めているので、一般公開はされていないのです。
年4回の公開日に合わせて申し込みをするか、JAMHAの植物園見学会に申し込みをするか・・の方法しかないわけです。

関西はまだ梅雨入りはしていません。
今日はきれいな青空、青紅葉がまぶしいくらいです。
10名ほどが1グループ、解説者が各エリアごとに交代しながら説明してくださいます。
途中、植物を触って香りを嗅いだり、味わったりもします。
ステビアのように甘ーいものもあれば、キハダのように苦ーいものもあります。
ここの薬草園は、香辛料園(ハーブ・スパイス中心)、民間薬園(世界各地で用いられている薬用植物)、中央標本園(日本薬局方に収載されている薬用の基原植物)、漢方処方園(漢方処方の構成生薬となる薬用植物)、温室、樹木園、ツバキ園、展示棟の各ブロックごとに様々な植物が植わっています。
広大な敷地に、植物がブロックごとにしっかり管理されているので見ごたえがあります。
まだ行かれたことのない方は、武田のHPを参考になさってください。
香辛料園では、ティートリーの花が咲いていました。
3年前のティートリーはまだ小さくて、とても華奢でしたが、こんなに大きくなって花も咲かせて立派になってました。
葉を触ると精油のすがすがしい香りがしました。

ハッカコーナーは、ミドリハッカ(スペアミント)、オランダハッカ、マルバハッカ、和ハッカなどが整然と並んでいました。
皆さん、葉を触ってハッカの香りの違い感じ取っていました。

中央では天高くまっすぐウスベニアオイ(ブルーマロウ)がそびえ立っていました。
こんなに背が高いウスベニアオイ見たことがないです。
ウスベニアオイはティーにするとそれほどおいしいとは思わないのですが、きれいな紫色が出るとにんまり・・・レモンを入れるとピンク色に、アルカリイオン水で青色の水色を確認と色遊びができるお茶として有名ですよね。

漢方処方園では、チョウセンニンジンが植わっていました。
使用部位は根部なので、「まだ3年目くらいの根部なので小さいですが・・」と見せていただけました。

そして、食薬区分の話もしてくださいます。
メディカルハーブを学ぶ方は絶対知っておかなければいけないところです。
口に入るものは、食品と医薬品しかありません。
日本では食品は食品衛生法、医薬品は薬機法とそれぞれの法律に基づいて安全性がなされています。
法律上、医薬品は効果効能を謳えますが、食品は謳うことはできません。
同じ植物でも使用部位で、食品か医薬品かと決められているものもあります。
また、名前の呼び名でも食品か医薬品かを区別するものもあります。
ご存知のように「ドクダミ茶」と「ジュウヤク」がそれにあたります。

「ドクダミ茶」といえば、自然食品を扱うショップで買い求めることができます。
ちょっと臭いけれど、最近はダイエットのお茶として知られています。
あくまでも食品分類ですから効果効能は謳うことできませんし、もちろん、説明書にも記載することできません。
「ジュウヤク(十薬)」といえば医薬品に位置付けられます。
こちらは医薬品ですから、効果効能はしっかり記載することできます。
などなど、あっという間の90分でした。
機会があれば、ぜひ行かれることをおすすめします。
JAMHAの「ハーバルセラピスト」でもこのあたりのことはしっかり学ぶことができます。
Mikami Lab は、JAMHAの認定教室になっていますので、ぜひ学びにいらしてください。
11月の認定試験に間に合うように、7月期スタートします。
詳しいことはHPをご覧ください。
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