1902年シリーズ最初の本『ピーターラビットのおはなし』の刊行以来、今年で出版120年を迎えるそうです。その記念として、物語の原点となった絵手紙や貴重な彩色原画などが展示されています。
『ピーターラビットのおはなし』は、作者ビアトリクス・ポターが、病床の元家庭教師の息子を元気づけるために送った絵手紙が原点になっていて、その絵手紙の直筆オリジナルが日本で初公開されています。

絵手紙ですからそんなに大きなものではありません。ただ直筆とあって、ずーーっとその前にたたずむ人々がいて、なかなか前に進めません。
朝早く出かけたので会場は混んではいなかったのですが、その繊細なタッチをじっくり眺め感じ入る人、友人と来ている人がこのタッチをみてあーでもない、こーでもないとうんちくを語っている人々が多かったです。
それと、日本語版の絵本では掲載されなかった挿絵の原画を含めて、『ピーターラビットのおはなし』の彩色画全点も大公開されています。
6月19日(日)までの開催です。
それにしてもいたずら好きなピーターのお尻がかわいい!!
丸くプリっと愛らしく描かれていてかわいい!

そして素朴な疑問。(深読みしすぎだ!!と言われそうですが・・)
ハーブを学んだ方は、ピーターとカモミールティーの話はご存知ですよね。
お母さんにマグレガーさんの畑には入ってはいけませんよ!と言われていたにもかかわらず好奇心旺盛なピーターは、その畑に入りレタスや豆やラディッシュなどを食べすぎてお腹が痛くなった。お腹が痛くなったのでパセリを探していたらマグレガーさんに見つかり、泥棒!と追いかけられ逃げまどうピーター。やっとの思いで逃げ帰り、疲れ果てて具合が悪くなったピーターにお母さんがカモミールティーを作ってあげたというお話です。

その時のカモミールは、ジャーマンかローマンか??
原文は、
I am sorry to say that Peter was not very well during the evening.
His mother put him to bed, and made some camomile tea; and she gave a dose of it to Peter!
つまり、ジャーマンともローマンとも記載されていないのです。
そうなると、私はどっちなの??と疑問に思うわけです。
(実際にカモミールは、ジャーマン、ローマンだけではなく、多くの品種があります。
なかにはお茶として飲めないものもあります。)
ジャーマンは、草丈40センチほどの立性で、一年草。花部にのみ香りがあり、葉は香らない。ティーにすると香り良く、飲みやすく、リラックスを促し、胃腸の不調の改善にもよいとされています。また、身体を温める作用もあるため、冷え性の女性におすすめです。

一方のローマンは20センチほどのほふく性で、芝生のように緑の絨毯にもなるほどです。
多年草で、花部も葉部もとてもいい香りがします。
フランスではカモミールといえばローマンが主流とか。
ローマンは、苦くてハーブティーとしては飲みにくいのです。
ブレンドして飲むことが多く、ローマンの花を2つほど入れて丁度いいくらい。
入れすぎるとバランスが悪くなり、風味が損なわれておいしくないです。
作用は、ジャーマンにも似ています。神経を穏やかにし、不安を取り除いてぐっすり眠ることができます。

で、ジャーマンなの?ローマンなの?(ハーブに限っての話です)
ここからケーススタディです!!(笑)
らケーススタデ
食べ過ぎ、お腹が痛い ⇒ 胃腸の不調改善
追いかけられて逃げる ⇒ 不安解消、ストレス緩和
疲れて具合が悪い ⇒ 神経鎮静、ぐっすり眠る
作用的には、ジャーマンでもローマンでも、どちらでもOK.。
しかし、ピーターはまだ子うさぎです。
従って、飲みやすいティーの方がいいので、ジャーマンカモミールを選択します。

さらに、おすすめをひとつ。
ジャーマンカモミールのミルクティーにすることはいかがですか?
牛乳にカモミールを入れて、弱火でコトコト煮だしたミルクティーです。
牛乳にも神経を穏やかにする作用があり、ぐっすり眠りを促します。
牛乳とカモミールの相乗効果です。
翌日にはきっと元気なピーターに戻っているでしょうね。
また、マグレガーさんの畑に入りこんでいたずらするのでしょうか?
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