またまた、飯能生活の木薬香草園に来てしまいました。
それは、薬香草園には春には春の、夏には夏の顔があるからです。
春は色とりどりの花が咲き乱れとても華やかです。
夏は強い紫外線に耐えるかのように花の色を濃くして咲き誇ります。
ハーブやアロマを学ぶにはテキストに載っている説明や写真のみで知識を得るのではなく、実際に自分の目で植物の姿、形、色、香りなどに触れていただきたい!と思っています。
つまり、植物療法は、植物の作り出す植物化学成分(フィトケミカル成分)がさまざまな機能をもち、その成分を利用することで心や身体が癒され、日々の健康維持に役立つ療法なのです。
「植物に触れて五感を磨く」ことは、ハーブやアロマの最も重要な事柄です。
植物の花の色をみる・・・・視覚
植物の香りを嗅ぐ・・・・・嗅覚
ハーブティーを飲む・・・・味覚
植物に触れる・・・・・・・触覚
森の中での音を聞く・・・・聴覚
どれも緊張がほぐれて神経が穏やかになりリラックス、リフレッシュできますよね。
ハーブやアロマを中心とする植物療法は、この「五感を磨く」ことによって、心や身体の不調の改善に役立つのです。
ハーブの代表といえばエキナセア。
夏に強い植物なのでこれからが見ごろになります。
暑い夏に頑張って咲くのでエネルギー強い植物。
免疫力をアップする力があります。
風邪ひきそう、具合が悪い、疲れた・・・時に使いたいですね。
今が満開のクラリセージ。
ハーブというよりもアロマの精油として用いることが多いです。
ホルモン調整に優れている精油ですが、香りが強いこともあって好き嫌いが分かれます。
若い時よりも更年期症状が出るころの女性には好まれるようです。
この時期ならではのハーブです。
この香りを嗅ぐ目的でこの薬香草園を訪れる人が多いのです。
リンデン(セイヨウボダイジュ)の放つ香りは、ファルネソールという成分で、甘くとても心地いいです。
リンデンの木の下にはベンチがふたつ並んで置いてあります。
ベンチに腰掛けてゆっくり香りを楽しむといでしょう。
とても穏やかな気持ちになれますよ。
とてもいい香りなのですが、その分ハチの羽音がすごいのです。
ハチもこの時期蜜を集めるため一生懸命働いています。
香りがいいのに精油の採油率は低く、お値段はダマスクローズ精油に匹敵するくらいの高価なものです。
香水にも使われています。
パッションフラワーです。パッションフルーツではありません!よく間違えられます。
この花は別名トケイソウといい、めしべとおしべが時計の長針と短針に見えることからつけられています。
不安でなかなか眠れないときにおすすめのハーブです。
この花もこの時期でないとお目にかかれません。
とてもユニークな花の形をしていますね。。
そして最後はセントジョンズワート。
夏至のころに咲くといわれている花で、今日は1輪しか咲いていませんでした。
蕾がたくさんついていたので、数日のうちに咲き出すでしょう。
黄色い花なのにアルコールにつけてチンキ剤にすると赤い色が出るのが特徴です。
赤色は血の色も同じ赤というところから、傷の手当とか止血に昔から使われてきました。
神経痛や打撲には、セントジョンズワートをオイルに漬け込んだ浸出油を塗ると痛みを緩和できます。
サプリメント大国、アメリカでは、抑うつの改善によく飲まれています。
まだまだ、たくさんのハーブご紹介したいのですが、今日はこの辺で終わります。
近いうちに(夏の終わりかな?)ホームページの「ハーブライブラリー」コーナーを充実させていきたいと思っていますので、その時にゆっくりお読みくださいね。
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