top of page

ハーブ・アロマの化学


5月28日(土)Mikami Labで、三上幸江のオリジナル講座「わかる❗️ハーブ・アロマの化学基礎講座」を開催し、無事終了しました。



10:30〜17:45までの1日集中講座で、かなりキツキツの講座となってしまいました。



化学の基礎ということで、わかりやすく簡単な言葉で講座を進めるように心がけ、化学模型を組み立てるという少し息抜きの時間を設けたり、ずっーと座学時間ではないように工夫もしました。



レジメのページ数は36ページに及ぶため、ある程度スピードアップすることもありましたが、参加された方はどうだったでしょうか?理解できたでしょうか?





ハーブやアロマを学んだけれど、化学の知識がこんなに必要だとは思わなかった・・、

化学は中学、高校で勉強したもののすっかり忘れてしまっている・・、

大学は文系だったので化学は全く必要なかった・・・、

化学は苦手意識があり、すんなりと頭の中に入ってこないし、整理できない・・、

などの声をよく聞きます。



そうそう!!

かれこれ数十年前、アロマを初めて学んだ私にも「えー?何これ???」と感じたことありました。



精油成分が炭素、水素、酸素が結合しているらしい?  有機化学??

炭素の手(結合手)は4本、水素の手は1本、酸素の手は2本・・・  なんで??

ーOHの官能基がくっつくとアルコール類という、 官能基って何??

ベンゼン環にーOHがくっつくとフェノール類という、 ベンゼン環って何?芳香族って?




忘れもしない、アロマテラピーのインストラクター試験にでましたね。

「炭素の手は4本である」を選ぶ問題でした。

当時はともかく理由は後回し、とりあえずそのまま覚える!!

訳も分からず、カタカナの成分も覚えるしかなかったのです。




バリバリ文系出身の私には衝撃でした。

インストラクター資格を取得しても、いざ教えるとなると、どう教えていいかわからない。

この化学分野をどうやって伝えていこうか・・・と。



そうなんです。

資格を取ったから、すぐに教えられると思ったら大きな間違い!!

資格を取ってからが勉強!勉強!!

自分の苦手なところを補う学びが必要になってくるのです。



そりゃそうですよね。

講座料をいただいて試験に合格させて、資格を取得してもらう講座担当講師なのですから、

いい加減な教え方はできないわけです。




まず、片っ端から中学生の教科書、参考書読みました。

専門書を読んでも頭が混乱するだけなので、やさしい本を買い求めました。

今はいいですね。カラーのやさしい本がよりどりみどり。漫画本まであるなんて(笑)

おかげで、私の3つのどでかい本棚は化学と解剖整理の本だらけです。




故三上先杏平先生の勉強会には毎月参加すること20年近くにおよび、わかりやすく初歩から化学を教えていただきました。

まぎれもなく大切な恩師です。とてもとても感謝してます。

先生の勉強会でのレジメは、今でも捨てずにとってあります。捨てられません!!




そんな化学苦手な私が、どうやってわかりやすく解説したらいいか、どうしたら理解してもらえるかと、いろいろ考えて化学苦手な方に、文系出身の方にと、数十年前からこの講座を立ち上げました。



学んで得た知識をインプットしたら、忘れないうちに自分の言葉でアウトプットすること。

自分の知識としてため込まない!!すぐに誰かに伝えること。

これは講師の基本、鉄則だと思います。




今回この講座を開講するにあたって、レジメの見直しをしていたら、当初のつたないレジメがPCに残っていました。



なんと、2008年作でした。

びっくり!!です。

そんなにも時間がたっていたのか・・と。

それ以前からも講師活動はしていましたから、講師歴の長さに驚きます。

その後、レジメも何回か手直しをして、ページも増えて現在に至っています。






そして、模型つくり。

レジメやホワイトボードに書く構造式はあくまで平面的ですが、実際には立体構造をしています。いつも講座内では模型で使って、違いを理解してもらいます。





今回は作りませんでしたが、リモネン、α-ピネンなどの模型も作ります。


飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いは一目瞭然です。

n-3系、n-6系脂肪酸の違いは模型を組み立てるとすぐに理解できます。


グループ同士で模型を作ると会話も弾みます。

作り上げると写真の撮影会が始まります。

なんとなく難しかった化学が楽しく?感じられるみたいですよ。




植物療法を学ぶにあたって、心や体に作用するフィトケミカル成分が出てきます。


フィトケミカル成分には水溶性と脂溶性があります。

ハーブティーには水溶性成分が、精油は脂溶性成分・・・と、何回言ってきたことか。

心と体に作用する成分を知るにも化学、構造式が関係します。




化学と言ったって、ハーブやアロマに出てくるものは極限られた一部分の化学です。

ほんのわずかな領域を覗くだけです。

化学全体をみていくわけではありません。

わかりにくいところをすっきりさせるためのお手伝いが出来たらいいなぁと思っています。




すでに何千人という生徒さんに、ハーブやアロマの化学も解剖生理も教えてきましたが、少しでもうまく伝わり、化学わかりやすかった、化学好きになった・・なんて言ってもらえると嬉しいぁと思います。




Mikami Labでは、これからも化学の講座は開催継続していこうと思っています。

今度は秋頃、平日で4回のシリーズものとして開催する予定です。


少しでも化学が楽しい❣️と思っていただくための講座にしたいです。

次回は是非、ご参加くださいね。








閲覧数:19回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page